Webクローラーツールを活用した事例などをご紹介していきます

クローラー全般クローラー導入の検討ポイント

Webクローラーの開発、運用を外部に委託しようと考えている時にチェックしたい選考のポイント

Webクローラーの開発、運用を外部に委託しようと考えている時にチェックしたい選考のポイント

Webクローラーは、多くをもとめないのであればPythonのScrapy、Apache Nutchをはじめとしたオープンソースを利用したりすることで、構築、運用を自社で行うことはそれほど難しいことではありません。しかし、社内で実施するためのエンジニアリソースが足りないであったり、そもそも技術的なスタッフがいない場合などは外部の業者に委託することが検討にあがります。この時、意外に悩むのが選考に必要な基準です。通常のシステム開発を委託する時でも同じことがいえますが、基本的には類似のサービスを提供しているわけですから、どこも同じようなことを説明してきます。コストも一見するとそこまで違ってはきません。決め手にかけるなかで、面談した時のなんとなくの印象で選ぶと残念な結果につながることもあります。確実に予算を結果につなげるための、Webクローラーの開発、運用を外部委託するときの選考のポイントについてご紹介していきます。

Webクローラーの導入、運用のメリットだけでなくデメリットやリスクをどこまで考えているか

多くのことでいえることですが、特定のことについての知識や経験を有している人ほど、良い側面だけでなく、悪い側面もしっかりと把握しているものです。Webクローラーについても同様のことがいえます。情報を収集するというのが目的であるWebクローラーにも良い点があれば、悪い点、つまり導入リスクとなりえるものもあります。そうしたことを事前に説明し、法令を遵守したうえでしっかりと考えてくれるかどうかは業者選考の最初のポイントです。営業やマーケティングで有益なデータを収集するために稼働させたWebクローラーが、会社にダメージを与えるような事態を引き起こすようでは話になりません。Webクローラーの稼働にともなうあらゆるデメリット、リスクについて一緒に考えてくれるかどうかを見極めましょう。

完璧、最高なWebクローラーではなく、プロジェクトに最適なWebクローラーを検討してくれるか

とても重要なことのひとつに、プロジェクトをどこまで理解、把握して考えてくれるかという点があります。たとえば、特別に詳しい説明などをしていない場合、多くの営業担当者は「完璧」であったり「最高」なものを目指しがちです。業者に問い合わせをし、Webクローラーの見積もりや提案をしてほしいというと、予算にあわせて、もしくは無視して最高のプランを提案してくることがほとんどです。しかし、ビジネスにおいて重要なのは「最高」のものではなく「最適」なものです。最高の稼働を実現するWebクローラーは、最高のコストがかかります。それは費用対効果という点では、とても最高のものとはいえず、最低のものともいえるわけです。目指すべき姿としては、常にプロジェクトのゴールから考えた「最適」なものであり、技術的なこだわりや、個人的な好き嫌いで提案をしてくるようでは、頼んだ後に残念な結果になりがちです。そのためには自社の業界のことをどこまで理解してくれているか、今回のプロジェクトの位置づけを把握してくれているかが重要です。そうした点を理解できているかを話のなかでしっかりと感じ取っていきましょう。

想定どおりにいかなかったときやプロジェクトを畳むときのこと、そして解約するときのことまで考えてくれているか

ビジネスに”絶対”というものはありません。成功する時もあれば失敗するときもあります。もちろん成功できれば最高ですが、どんなに準備をして、どんなに頑張ったとしても失敗、うまくいかないときはあります。そこをしっかりと踏まえてくているかもチェックポイント。うまくいかないときに、成功のための改修はどうやって行うのか、その料金は含まれているのか、別料金なのか。改善を加えていってもプロジェクトの目標が達成できないというときに、サービスの解約、撤退をするときに別途費用がかかるようなことはないか、自社のシステムで対応が必要なものはないか。こうした目標達成のための改修や、失敗と判断した時の撤退にあたって、身軽に、そして可能な限りコストをかけずに実行できるかを考えてくれるかは、Webクローラーの業者選定で重要なポイントになります。最悪なのは、導入コストは安いがなかなかやめられない、やめるときにはいろんな改修や手続きがあり、人的なリソース、コストが多大にかかるような事態です。こうしたことを防ぐために、しっかりと考えておきましょう。

もし、自社でWebクローラーの開発、導入が難しく、外部に委託する必要がある場合は、ここでご説明をしたような点を中心にしっかりと選定を行うことで投資を成功させる確立をぐっと上げることが可能です。ビジネスとしての活用するわけですから、表面的なサービス以上に、投資を成功させるという観点で評価をしていくのがポイントです。安定性、正確性などは当然のこととして、プロジェクトですから総合的なコスト、リスク、そして成功だけでなく失敗することもあるというところまで踏まえて検討していきましょう。

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