マーケティングのなかでも絶大な人気を誇る施策のひとつがダイレクトメール、通称DM。これは的確にターゲットとなる企業、決裁権限者へのアプローチがしやすいことから、継続的に実施している企業も多くいます。もちろん、郵送代、印刷代など、コストは高い施策にはなりますが、リストの質が良ければ一定の効果を得やす施策であることは間違いありません。さらに効果を高めるための方法としては、大きな会社の本社宛に1通送るのではなく、より決裁権限者が手に取ってくれる可能性がある規模の小さな支店や店舗に多数おくるというものがあります。支店、店舗単位で予算を持っているターゲットであれば、たくさん売れる可能性があるので言うことありませんし、仮に本社で一括の契約をするタイプの企業でも、企業内での総合的な認知度は高まりやすくなるので、結果として売れやすくなります。そして、この支店、店舗にDMを送りたいと思った時に利用する企業リストには、ホームページ上に掲載されている情報から作るクローラーによるデータがオススメです。
最新の支店、店舗は企業ホームページ、又はポータルサイトに掲載されている
DMや営業で利用するリストでは、多くのリスト販売会社からも購入することができますが、多くの場合は本社のデータとなっています。仮に支店、店舗のデータがあっても、少し古いものが多いため、不着による無駄なコスト増、適切な相手のアプローチ不能によるチャンスを逸するリスクが大幅に高まります。業界にもよりますが、支店、店舗というものは多くの場合、かなりのスピードで新規オープンしたり、閉鎖されたりを繰り返すためです。特にサービス業などの場合では、その傾向は特に強く、常に最新のデータを利用する必要があります。そうした中で、特におすすめなのは、その企業のホームページ上からデータを収集する、又はその企業が出稿している業界に特化したポータルサイトなどから情報を集めるという方法です。しっかりと経営をされている企業であれば、自社のホームページや、予算をかけている広告などでは常に最新の情報を掲載します。支店、店舗のデータを作成するには、ネットがオススメです。
少量であれば人の手による企業リストの作成。大量、継続的に作成するならクローラーは利用する価値あり
少数のデータを作るだけであれば、人が検索をして必要な情報をコピーアンドペーストして作成していく方法がベストです。しかし、大量、又は継続的に用意する必要がある場合は、作業に要する人件費を考えると自動で稼働し続けるクローラーによる企業リスト作成は良い施策です。人の良い点は臨機応変に動けること。クローラーの良い点は大量に早く処理ができることです。それぞれの良い点を考慮してケースバイケースでベストな選択をしていきましょう。
DMはデザイン、印刷、リスト用意、発送準備といったように、手間もお金もかかるマーケティング施策です。せっかく行うのであれば、投資が的確に返ってくるように訴求内容と宛先にはしっかりこだわっていきましょう。そして、実施した後は、結果をしっかりと分析して、クリエイティブ別の効果、リスト別の結果をみて、次回のさらなる改善につながられるデータをまとめるとより改善が進みます。